イラストの描き方-服～一番身近な装飾アイテム「服」を描こう

人物のイラストを描くとなると人体パーツ以外で必要不可欠になるのはイラストの人物が身にまとう「服」中には衣服を身にまとわない「裸体」のイラストもありますがそれだけ描いていく…という人は少ないと思います。

そんな「服」体のボディラインに合わせて線を付けるでも十分ですがそれではイラストに魅力を付け辛いと思います。

服も髪型同様キャラクターの彩り要員ですしね!!特に可愛い女の子のイラストを描きたいという方でしたら「服」は重要になります。

そんな服は「布」で出来ている場合が殆どです。その布には「しわ」が出来ますよね。

今回はそんな服を「しわ」の話中心に描いていきたいと思います。何故…と思うかもしれませんが実はかなり重要なのですよ。

それではどうぞ宜しくお願い致します。

服のタイプを知ろう

服は当然ですが様々なタイプがあります。ゆったりとしたワンピースやチュニック等々体のラインを隠すタイプのモノ、ピッタリしたホットパンツやシャツ等々体のラインを出していくモノ、そして日本の民族衣装「和服」と語ると語りきれない位に「服」は沢山あります。

女性モノはその年で流行りが変わっていきますので今どきの女の子を中心に描いていきたいならばファッション誌や流行りに敏感にならないといけないですね。

自分の好みを貫いてゴシックロリータやロリータ系の服を描いていくというのも良いですし女の子のファッション誌は様々なジャンルが軒を連ねているのでとても楽しいです。

　さて、そんな様々な「服」ですが当然「しわ」が出来ます。素材が鋼鉄やセラミック等の金属でも無い限り「しわ」は出来るのでは無いでしょうか?

布の「しわ」は引っ張る力の強い方向に重点的に出来ます。ゆったりとした服ならば引っ張る力が働く個所が少ないので大まかに、ピッタリした服ならば引っ張る力が働く個所が多いので細かく沢山出来ます。

服は当然着る物なので、当たり前ですが「中身」があります。袖に腕を通し腕を動かした動作による引っ張り、そして下への重力への引っ張りと様々な力が働き「しわ」が出来ます。

自分の腕やお腹を確認してみて下さい、服に「しわ」が出来ていると思います。今服を着ていない人はとりあえず着て下さい。

ゆったりとした服の場合、先にも言いましたが引っ張る力が働く個所が少ないので大まかな「しわ」が多いです。

特に動作をしていない場合ですと下への重力や胴体部分と袖部分の繋ぎ目くらいでしか引っ張る力が働かないと思いますのでその分皺も大きく靡いたモノが多いと思います。

勿論素材にも寄りますがね、同じゆったりでも夏用の軽い素材ですとその分風等になびき波のような「しわ」が出来て行くと思います。

フリル等も縫い目に沿って引っ張る力が働く訳ですので「しわ」が出来て行きます。

ボディラインを出すピッタリな服は当然体にぴったりです。と、言う事は常に体のラインに布が引っ張られている為引っ張る力が沢山働いています。なので、細かな「しわ」が沢山入りますね。

ですが丸みを帯びているライン、引っ張る力にそったラインは、逆に「しわ」は出来ません。女性は丸い体形なので股間部分や胸等々は少ないと思います。

胸を重点的に描きたいという場合も胸囲部分に「しわ」が多く寄っていると逆に胸が無いように見えてしまいかねませんのでしっかりと丸みのあるラインを描いてあげて下さい（特にぴったりとした服の場合）。

男性は女性と違い丸みのあるラインがあまりないので「しわ」の出来る部分は多いです。股間も丸くはないので「しわ」は多いです。

同じ格好をした場合女性はその部分のしわはあまり寄らない、男性は多いと考えると区別して描き易いかもしれませんね。

女性といえば「スカート」を身に付けるイラストも多いと思います。スカートもゆったりしたモノとピッタリなモノがありますね。

ゆったりしたタイプでもお尻まではボディラインにそり、その下からはふわりとさせてみたり、ピッタリさせてみたりと様々な種類があります。

基本は下への重力で下に引っ張られ、空気抵抗の浮力で多少ふわふわとする…感じでしょうかね?

服の参考はファッション誌の他にもアパレル店等々の無料冊子、通販カタログ…と様々ありますので沢山観察してみると良いです。

　さて、今回は「服」というより「しわ」に重点を置いたのですが「服」も奥の深いイラスト対象なのでジャンルごとに描いていければと思います。

絵を描くのに一番身近な参考やモデルは指南書や講座では無く「自分」ですので服の「しわ」等も自分の衣服を眺め動作をしてみて「しわ」を観察してみるのが一番だと思います。裸でこの記事見ている人はとりあえず服を着て下さい。