クリップスタジオ～熱?停電??ソフトが落ちる原因と対策

　絵を描いている状況で中々恐ろしいのは作業途中の絵が駄目になってしまう事態…アナログでしたら間違えて紙をグシャグシャにしてしまう、筆洗の水を絵の上に壮大に撒けてしまう…というのがあります。

では?デジタルの場合はどんな事が恐ろしいでしょう?線画レイヤーに色を塗ってしまった?保存をJpegで行ってしまった?と様々ありますね。

その一つでどうしようもないのが「落ちる」ですね。作業中にソフトが強制終了してしまう、固まってしまう、と予測していない時に起こる恐ろしい事態です。

今回はそんな恐ろしい事態…について見て行きたいと思います。少しでもお役に立つ事が出来ましたら嬉しいです。

熱が落ちる原因?

　クリップスタジオ等の画像処理ソフトが落ちる要因の一つは「熱」があります。夏場にパソコンを起動するとアイコン等の動作が重い、なんて事ありませんか?

パソコンは精密機械ですので寒暖にはとても敏感です。パソコン内の熱が上がるとその分処理が遅くなります。

一応はファン等で熱を冷却するようになっていますがその冷却も上手くいかない場合、ドンドン熱を溜めてしまいます。

そうなってしまうとソフト起動中にも関わらずソフトが強制終了（落ちる）又はパソコン自体がフリーズするという「熱トラブル」が発生してしまう事があります。

パソコンが快適に起動する外気温は25℃～30℃だそうです。夏場…特に猛暑の中で作業する場合はエアコン等をするのをオススメします。

ソフトが落ちる、フリーズも怖いですが熱その物がパソコン故障の原因になる場合も大いに有りますしパソコンは熱を発生されますので猛暑+パソコンの熱で使っている本人も「熱中症」になってしまう可能性もありますからね…気を付けて下さい。

暑さもですが寒さも同じような事が起こりますのでパソコンを起動する前に室温を適温にしておく事が大事ですね。

作業途中の画像が落ちてしまった場合…もう泣き寝入りするしか無いという訳ではありません。クリップスタジオには実は作業途中の処理を自動的に保存しバックアップしてくれる機能が備わっています。

ですが、保存した画像を置いているファイルにはそんなバックアップ見当たりませんよね?一体どこにあるのでしょうか?

　まずWindowsメニューを開きユーザー名をクリックします。その後マイドキュメントを選択し、CELSYS→CLIPSTUDIO　PAINTDATAと進んでいきDOCUMENTBACKUPというファイルに作業途中の画像データが自動的に保存されています。

クリップスタジオ使用中に途中保存のアクションをしていないにも関わらず保存をしているような動作が起こる事はありませんか?

実はこの動作が自動バックアップ用の保存動作だった…という訳です。

　ただし、全ての作業中の画像をバックアップくれる訳ではありません。一回でも保存の動作をした画像…要は名前を付けて保存した事のある画像ファイルならば作業途中のバックアップを残してくれますが、一度も保存していない「新規」のままのファイルは保存を残してくれない…といいう訳です。

一度でも保存をしたファイルならば大丈夫ですので作業途中でソフトが落ちた!!フリーズした!!という場合でも慌てずにバックアップを確認してみて下さい。

　落ちた際にバックアップが残っているのは心強いですね…ですが。やはりしっかりとしたデータを残しておくことが後々慌てずに済む事だと思います。

一つの工程（下塗りや肌塗り）が終わった際、トイレ等で一旦作業から離れる際の小まめな保存をする事を癖付けると良いと思います。

ただし、間を開けずに保存を連打すると今度はそれが落ちる原因やフリーズの原因になりますので程ほどに…

落ちる要因には熱の他にもセキュリティソフト…やクリックスタジオの不具合…と様々あります。どうしても原因が解らないという場合には一人で悩まずセルシスさんのサポートへ行き相談する事をオススメします。

そして、備えあれば憂いなしというように小まめなデータ保存やバックアップの把握をしておくのが良いですね。

ココまでお付き合い頂きありがとうございました。