イラスト・マンガ学科あります【アミューズメントメディア】
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イラストはどんなツールを使っても描き手によって様々な味や、描き手の色が出るモノです。それはデジタルツールでも言えますしアナログ画材でも言えます。
アナログイラストで根強い人気を誇る画材はコピック、そして、コピック登場前から今に至るまでこちらも根強い人気を誇る画材があります。
小中と触れる機会が多かった画材、イラストというよりは絵画というイメージのある画材「水彩絵の具」です。
イラスト<絵画イメージがあるのでちょっと敬遠してしまいガチですが…絵の具の暖かいタッチのイラストは見ていて癒されます。
今回はそんな「水彩絵の具」でイラストを描いていきたいと思います。敷居が高そうですが以外にそうでも無い…と思いますので!どうぞお付き合いの程お願い致します。
イラストに入る前に
水彩は触れた事のある人の方が多いと思います。基本は絵の具を水で溶いてその溶いた水で色を塗っていく代物。
この水の量を調整する事で塗られた時の透明度も変わっていきます。基本的に絵の具は「透明水彩」と「不透明水彩」で分かれます。
簡単に説明すると「透明水彩」は発色がよく綺麗で透き通った塗りが出来る絵の具。有名なモノとしては「ホルベイン工業」からでているモノでしょうか?
色の種類が多く各種100円程でばら売りされています。今回はこちらでイラストを描かせて頂きます。
もう一つ「不透明水彩」はそのまま、透明性が無い絵の具です。ちょっとぼんやりとした味のある仕上がりになります。
小学校で使用する絵の具やポスターカラー等はこちらの「不透明水彩」に分類されます。
覚えて置くと良い基本技法
今回のイラストは透明水彩で進めていくのですが…進める前に多々ある水彩技法の中で頭に入れて置くと良いモノを3つ置いておきます。
- ウォッシュ
多めの水で溶いた絵の具で塗る方法、まず塗る際にはこちらで下塗りをして本塗り…というやり方だとあまり失敗しません。
- ウェットインウェット
ウォッシュで塗り込んだ後、乾く前に別の色を乗せる技法です。ウォッシュで使用した絵の具と同じかつ濃い目の色でしたら綺麗な滲み。
別の色ですとグラデ等がつくれます。
- ウェットオンドライ
上記と逆でウォッシュが乾いた後に別の色を重ねる技法。重なったカ所がカラーフィルムのようになっていて綺麗です。
他にも沢山技法がありますが…この3つが良く使うと思いますので頭に入れて置くと良いです。
ラフと線画
では、イラストです。
コピックの時同様、コピー紙に下絵ラフを描いていきます。
そして、コピー紙の裏に濃い目の鉛筆(今回は2B)を塗り潰します。
そして、水彩イラストを描く紙(今回はマルマンのヴィフアール水彩紙中目のスケッチブック)を容易します。
水彩は慣れれば紙は結構何にでも使えますが初心者さんや慣れていないという方は専用の水彩紙を使用した方が失敗は少ないです。
紙にコピー用紙をマスキングテープ等で固定し解り易い色(私はピンクを使用しました)のボールペンでラフをなぞり紙にイラストラフを転写します。
転写するとうっすらラフが紙に写ります。このまま塗り進めた後線画を描き足す方法もありますが…
私は先に線画を作成したい派ですのでペン入れをします。水を多く使うのでペン入れのペンは耐水性の物を使用してください。
今回コピックマルチライナーのピンクとブラウンを使用しています。
そして、消しゴムかけをして線画が出来上がりました。
今回は転写をしていますが、下絵を直接水彩紙に描き入れても良いですし、トレース台を使用しても大丈夫です。
転写した理由は下絵の段階で消しゴムを多く使って水彩紙を痛めるのと避けたかったので(普段はあまり転写とかはしません)
それでは、いよいよ塗りです
肌を塗る
塗る際に便利なのは「水筆」という持つ部分に水を入れる事の出来る筆ペンです。水を付けなくても水が出るので外出先で絵の具を使う場合等でもとても便利です。
まず肌を塗る前に水で塗る個所を湿らせます。
その後、オレンジとジョーンブリヤンを混ぜた色を乗せていきます。先に紙を湿らせているので綺麗に色が伸びます。
次に影になる部分へオレンジを強めに混ぜた色を乗せます。乾く前に乗せているので綺麗に滲んでいます。
乾く前に頬の赤みとしてオペラ(発色が良いピンク)を乗せます。そして、一旦乾くのを待ちます。
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乾いたら次はパーマネントバイオレット(紫)を薄めに溶いて影の強い部分に乗せます。乾いた後に乗せているので滲まず綺麗に影として落ちています。
この段階で先に説明した3つの技法を使っていますね。
服を塗る
次は衣類です。インナー部分の皺を紫と青を混ぜた色で塗り込みます。その時に全部は塗らず。白い部分を残す「白抜き」という塗り方をすると綺麗です。
次は襟部分です。黄緑色を落とした後ウェットインウェットで緑を落とします。
襟部分が乾いたら服の広い個所を薄緑色に落として行きます。
そして次は乾いたら皺等を意識して濃い目の色を乗せていきます。服が乾く前に服と隣接していない猫を塗っておきました。
肌同様紫色の影を落とした後に乾かします。その後、服の模様に水を少なめに溶いた絵の具で描き入れていき、服はひとまず終了になります。
ここまで見ていくと解る通り、結構乾かす際に間が空きます。せっかちに乾く前にどんどん進んでいくとするつもりが無い個所までウェットインウェットをして色が混ざり合ってしまう危険があります。
水彩(特に水の多い透明水彩)をする場合には気長にお茶でも飲みながら行って下さい。
髪と目
次に髪を塗ります。髪の流れを意識して白い個所を残しつつ大まかに薄めの色を落として行きます。
少し乾いたらちょっと濃い目の色を落として行きます。顔の後ろの髪等の色を少し滲ませて影っぽくしています。
乾いたら更に濃い色を少しだけ落として行きます。
次に目を塗ります。今回は睫毛(目の上の線)も水彩で落とします。髪と同じ系統で最初から濃い色を乗せます。目なのでハッキリとした色を乗せるのがコツです。
まず目の色に使用する色を薄く乗せます。下の部分はハイライトにする予定なので白く残します。
次に乾く前に濃い色を半分まで乗せて滲ませます。
乾いたら少なめの水で溶いた色で瞳孔を描き入れていきます。
そして、花、髪飾り、メガネレンズ等々に色を入れていきます。
これで大まかな塗りは終了しました。
背景を入れよう
次は背景になります。簡単な感じで行きます。そういう場合に便利なのが「水彩色鉛筆」という色鉛筆です。
こちらは芯が水に溶けるタイプの色鉛筆なので普通に色鉛筆としても使えますし、水で濡らせば水彩として使用もできる万能アイテム…であります。
背景に入れたい模様を色鉛筆で描き込んで入れていきます。
そして、描いた部分を水筆で濡らすと…色が溶けて水彩絵の具のようになりました。水彩が苦手と言う人もこちらは使い易いと思います。
外出先での風景、やスケッチでも絵の具を持ち歩くより水彩色鉛筆と水筆…という組み合わせでしたら荷物もグッと減らせますし手軽さも上がります。
そうして、大体が出来上がりました…そろそろ仕上げをして行きましょう。
仕上げにちょい足しを
水彩のメイキングではありますが…アクセント等に色々な画材の手助けをして貰うのも良いですよ。
…と、いう事で薄かった個所、もっと強調したいカ所に同系色のコピックを塗り込んでいくとイラストが映えます。
コピック自体も透明度が高いインクを使用しているので透明水彩と相性が良いです。最後まで塗り込んでみたけれど何か足りない、パッとしない…という場合には失敗とせずにコピック等で塗りたいカ所を強調する、線画を足すという事は大事だと思っている派です。
眼の下のハイライトもコピックで入れます。
そうして、最後にホワイトで目の光のハイライト、髪のハイライト等を描き入れていきアナログ作業は終了です。
スキャンをしよう
出来上がったイラストをスキャナで取り込みますが…コピックの時同様すこ~し薄い印象になってしまいますね。
レイヤー→色調補正→レベル補正で少し色を濃く強調させて上げると良いです。
取り込んだ後、必要であればホワイト部分(特に眼の光等)を足しても良いです。色調補正の際に色がぼやけてしまう場合がありますので、あまり強調しないツール(鉛筆や筆)等で描き足して上げると良いですね。
そして、イラストレイヤーの上にレイヤーを作成し暗めの紫でレイヤーを塗り潰します。その後合成モードで「ソフトライト」へ変換、レイヤーの不透明度を50%に下げて上げるとイラスト全体が綺麗に馴染みます。
こうして、出来上がったものがこちらになります。色の薄い部分やぼやけてしまった部分が綺麗になっているのでアナログでもデジタル媒介で公の場に出す場合はデジタルでの処理を少し行うと折角描いたイラストがスキャンしたらぼやけた…という事態を防ぐ事が出来ます。
あまり難しく考えず、色調補正で色を調整する(濃くする)そして必要であれば描き足し、そしてソフトライトを当てると言う処理だけでも随分印象が変って来ます。
デジタル取り込みですと直しが効くので少し遊んでみる…という、のも良いですしね…ソフトライトを当てたレイヤーの上に更にレイヤーを作成しスタンプで花柄を白で適当に模様を入れた後レイヤーを「スクリーン」へ変更しました。
目立たないですがうっすらお花のハイライトが入っています。コレだけでも目立たないけどイラストの印象が変った感じがします(私だけ??)
水彩は勿論他の様々な画材は難しいようで意外と気軽に使えるものが多いですので怖がらずに使ってみると良いです。
最後にちょっと
今回は触れないで進めてきましたが…水彩は水を使用する為に紙が多少なりともヨレヨレになってしまいます。
その場合の対策としては「水張り」という手法を使用します。
簡単に説明すると、出来上がりサイズより大きめの水彩紙を用意し、その紙を大き目の平筆で全体を湿られ紙より小さいパネルや板に貼り付けてテープで固定します。
その後乾いたらその固定された紙にイラストを描き、出来上がったらカッター等でパネルから外す…という方法
こうする事で、水を浸けても紙自体はパネルに引き伸ばされている状態ですのでヨレることは無く真っ直ぐ綺麗な状態が出来る…という方法。
個人的には面倒くさいので滅多に(というかほとんど)水張りはしません。
他にはイラストボードという画用紙素材の厚紙を使用する方法等もあります。
それでも、専用の水彩紙は基本的に厚めな上にベコベコレベルまで紙がヨレる事は殆ど無いので気にしないで使っても良いと思います。
水彩紙のスケッチブックは水彩で塗り込もうとコピックを使おうと次のページに支障が出る…という事はあまり無いですし(コピックはやり過ぎると次のページにも写り込んでしまう場合はありますが)
まず、覚えておけば良いかな…という事で…
まとめ
水彩はイラストより絵画イメージが強いですが…画材は人により用途が変っていきますのでコピックだって使用者によっては絵画にも使用出来ると思います。
ですので、絵の具も気軽に使っていくと描くイラストの幅が広がって良いと思います。
まずは、怖がらず、気にせず、が一番ですね。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
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